Mastering Myself

VCとスタートアップ

(和訳)アトムとビット

USVのFred Wilsonのブログポスト

avc.com

の和訳です(いつもどおりのザックリ感)。このポストは彼の投資フレームワークについて解説した記事です。

簡単まとめ

  • 投資するかしないかの見極めに「アトム」と「ビット」のフレームワーク使ってる
  • 複雑で高価なアトムと単純で安価なビットのどちらに分類できるのか
  • ビットならうまく機能させるのが簡単になる

▽本文

私がどこに投資するべきか、どこに投資しないべきかを考えるために私が長年使ってきた/私たちが使ってきた「アトム対ビット」と呼ぶフレームワークがあります。

私がどこからそれを得たのかわかりませんが、概念は単純です。構築されて市場に投入されているソフトウェアは、ほんの少しのもの(ビット)を扱っているのか、それともアトムも関係しているのか?

ビットに関係しているならば、何かをうまく機能させることがより簡単になるだろうという考えです。アトムは物事をより複雑にし、より高価にします。

90年代に私が最初にこのフレームワークに出会ったとき、フレームワークのおかげで製品がエンドツーエンドのデジタルであったメディアや金融サービスのような分野に集中することができました。そして、インターネットによって真にディスラプトした最初の産業は、エンドツーエンドのデジタル(あるいはそうである可能性)であるメディアや金融サービスだった。

私は何年にもわたりこのフレームワークを続けてき、時々それから抜け出してきましたが、残念ながらそれはいまだに成り立っています。

あなたがおそらく今最も影響力のある技術である機械学習を見れば、あなたはこれが機能するのを理解できます。

機械学習アルゴリズムは、オンライン広告(まさにビット)、オンラインコマース(UI上ではまさにビット)、金融資産の取引(まさにビット)、そして私たちの注意(ビットとニューロン)を大きく変えました。

しかし、アトムが関与している分野では、それほどではありません。ハイテク分野では、完全自律走行車へのタイムラインが他の人々が考えていたよりも長くなるという認識が高まっているようです。それほど驚くことではありません。関係するアトムや生命がたくさんあります。

私はThe Gotham Galによって食事の後に、皿を洗う必要がない日が来ることを辛抱強く待っていました。私はおそらくもっと長く待つでしょう。アトムが関与しているので。

私たちはこれらのより困難な問題に取り組むべきではないと言っているのではありません。我々はすべき。しかし、我々はまた、スケジュールが長くなり、受け入れられるまでの道がより困難になることを理解するべきです。つまり、これらの取り組みは資本集約的になり、理想的には魅力的な評価でよい投資対象になるべきです。でも残念ながら後者はそうではありませんでした。

他の人のお金を投資するときは、タイムラインが最も短く、パスが最も簡単な場所に注意する必要があります。そして、それは私の投資キャリアの全体像にとってはビットでした。

雑感

おもしろかった。いわゆる下記事のようなタイミングの話。 

decentralized.hatenablog.jp

書かれていることやフレームワーク自体はよくよく考えれば当たり前だとは思う。けど、ひと度バズワードが出ると関連の企業にワッとお金が集まってしまうのを見ると、実際にはかなり困難なんだと思う。見極めをするの自体が難しいのもあるだろうし。

ではどうやって見分けるんだろうって考えると、このフレームワークのように現在の技術段階が「ビット」なのか「アトム」なのかという視点、つまり技術から複雑性を理解することなのかな。

僕自身は結構ブロックチェーンについて時間を費やして学んだため、一般的な人たちよりは現実的な目線で「出来ることと出来ないこと」「受け入れられそうor受け入れられにくそう」かは見れるようになったと感じてる。

多分手っ取り早いのは、実際にすでに出てるツールや製品を触ったり、開発環境に触れてみることなのかなと思う。ここは自分のエンジニアの経験が活かせるかもしれない。(日々学びで、怠っちゃアカンですね)