US女性向けヘルスケアD2Cスタートアップまとめ
USの女性向けヘルスケアのD2Cスタートアップについて調べたのでまとめます。
軽く感想も添えてあったりなかったりします。
対象はこの記事の業界マップの「Woman's Health」の企業です。(QのロゴとMのロゴの企業が結構探したのですが、わからず、、、)
nurx
- 事業内容:避妊ピル配達サービス
- 総調達額:$41.4M
- 出資者:Y Combinator, Union Square Ventures, Kleiner Perkins
概要
- 従来避妊ピルを手に入れるには病院に行って処方箋を貰う必要があった
- nurxはWeb上でいくつかの簡単な質問に答え、身分証明書の写真をアップロードすると、登録医師から処方箋が出してもらえるようにして解決
- 最高で3ヶ月分の避妊ピルやパッチをサインアップから平均で90分以内に自宅まで配達
- 月額15ドルの月額モデル
D2C?というか単なるデリバリーサービスな気がするが、、、
LOLA
- 事業内容:女性向けのオーガニックな性や生殖のケア製品の販売
- 総調達額:$35.2M
- 出資者:Lerer Hippeau, Spark Capital, Alliance Consumer Growth
概要
- 性や生殖関連(タンポンやコンドーム等)の原材料名を開示する必要ないことへの疑問から出発
- 100%オーガニックな素材を用いて製品を開発
- ユーザーは欲しい製品を選んだりカスタマイズし、配達ペースを選択して購入
- オーガニックに興味がなくても、タンポンサイズを組み合わせるなどのカスタマイズ性があるという優位性
- しかも安い
THINX
- 事業内容:ナプキンいらずのセクシーでスタイリッシュな生理用下着の販売
- 総調達額:不明
- 出資者:MassChallenge
概要
- 生理の際にナプキンのムレやかぶれ、タンポンの違和感や面倒な手入れという問題
- 履くだけでレイヤーになったクロッチ部分がしっかり素早く経血を吸収することで解決
- 家庭で洗濯して繰り返し使うことができる
- 4000円前後で販売
日本でも結構使ってる人がいるっぽい。レビュー記事がたくさん出てきた。
The Pill Club
- 事業内容: オンライン避妊薬処方・配達サービス
- 総調達額: $61.7M
- 出資者: 500 Startups, Base 10 Partners, Shasta Ventures
概要
- 地理的理由によって避妊薬にアクセスできないという問題
- 既存の処方箋が保存されている場所を共有するか、処方箋の画像をアップロードすればOKで、配達される
- 補充も自動化されているので、毎月の遅延や、薬局の列で待つ必要がなくなる
- 配送料は無料
- 現在、100以上のブランドの避妊薬、NuvaRing、緊急避妊薬、および女性用コンドームを提供
最初のnurxと似てる。それだけ需要がデカイということか
flex
事業内容: タンポンに置き換わる生理用品の提供
総調達額: $7.7M
出資者: Y Combinator, Amplify.LA, Bow Capital
概要
- 生理中だと汚れてしまうのでSEXできないという問題
- 従来のパッドやタンポンから血を遮断する形状の円盤型にすることで解決し、SEX中でもそれを付けることができる
- フレックスディスクは使い捨てで、最大12時間着用可能。付け心地も良い
- トライアルの申し込みの25%が男性から
これはめちゃくちゃ面白い。「イシューからはじめよ」の安宅さんが「マーケティングの最小単位はオケージョンだ」とおっしゃっていて、ブログにも書いてあった気がするが、まさに「オケージョン」から発掘されたプロダクトみたい。
「今日は生理だから。。。」みたいな状況が世界中で繰り広げられていてそこに着眼してるのがほんとカッコいい。
まとめ
どれも面白い企業だった。デリケートな領域だからこそスタートアップが活きるし、解決の仕方やデザインがクールで「いいなぁ」と思った。いやーーー、めちゃかっこいい。
日本にも彼女の生理をきっかけに、生理を緩和するサプリメントに取り組んでいるスタートアップがあって、めちゃカッコいい!話を伺いたい。